2015年04月26日

続:安井収蔵著「絵話 諸縁」

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まず第一章を読んだ。

日展の不正、日本芸術院会員の選考選挙のこと、芸術院会員は日展の上部組織ではないらしいが、芸術院会員は文化庁の特別機関で非常勤の国家公務員だから終身年金250万円が付く、など知らないきわどい内容が網羅されている。

アーティストでも日本芸術院会員は年金がある! 日本芸術院賞受賞運動にどれほどのお金がかかるのか。

では文化勲章とは?文化勲章をもらっても、芸術院会員にならなければ目的に到達出来ない。

日本の文化芸術の世界はこうなっていたのだ。

それで安井先生にお電話した。

大正15年生まれの安井先生は美術記者のご意見番と目されている方だ。

「ご出版おめでとうございます。ついにお書きになりましたね。先生の覚悟のほどがわかります。命を狙われるかも知れませんね?」

すると「波風が立つだろうね。面倒なことにもなるかも判らん。」

安井先生の気骨あるこの本を田中路人先生にお見せしたかった。

きっと生きていらっしゃったら路人先生も拍手喝采だろう、安井先生はお金で転ばない評論家だとよくおっしゃっていた。

アマゾンから購入して美術関係者は読んで欲しい。講談社エディトリアル発行、2015年4月発行、値段2200円(税別)

 もっとも美術の出版社や関係者などは内情はわかっていても、発表しないだけなのかも。

自分の身を守るために。

だからなおさら安井先生の勇気に頭が下がる。
ラベル:先生
posted by アメリカハナミズキ at 21:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする