2015年12月20日

日本人画家国吉康雄

日曜美術館はニューヨークの日本人画家、国吉の番組だった。

国吉を知ったのは30年ぐらい前だった。

腕組み王女が渋谷の文化センターの地下を背景に足を組んで坐る帽子の女を描いた時に、当時の師匠だったK先生が「国吉に雰囲気が似ているね。」とおっしゃったので、国吉とは誰?と調べた。

今年の日曜美術館は2度ぐらい国吉について放送した気がする。

2002年の冬に通ったニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグ(A・S・L)の美術学校が画面に出たよ。

国吉はアート・スチューデンツ・リーグで長く絵画の教授を務めていた。

ジャックという90歳を過ぎたフランス人のクラスメートとそれより少し年下のルキャッシュ先生は、一緒に国吉に教えてもらった、人気の先生だったと言っていた。

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右端がジャックその左は腕組み王女、2002年ASLにてー

ちなみに通っていたA.S.Lの地下の画室はジャクソン・ポロックが昔絵を描いていた部屋であのドロッピング手法が生まれたそうだ。

懐かしかった。

王女がリーグを去る時にルキャッシュ先生(われわれは彼のことをアンディと馴れ馴れしく呼んでいたが)は、国吉のNYでの大展覧会の時のサイン入りの画集を下さった。

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ルキャッシュ先生宅にて2003年

大変な時代を通り過ぎた国吉とその弟子だった老ルキャッシュ先生も、何かの記念にと腕組み王女に渡した画集は繋がりを感じた。

憂愁に満ちた女性像は誰のものとも違う国吉作品だ。

今、卒業制作に追われて心が折れそうな王女もつかの間感慨にふけった朝だった。
ラベル:テレビ
posted by アメリカハナミズキ at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする