まず第一王女さまから。
「えー、もう帰っちゃったの? なーんだ、詰まらない。1週間前の晩餐会(夕食会?)すっごく楽しかった。久しぶりで楽しい会話が出来たのよ。気分一新した。」
えー、えー、そうでしょうとも。第一王女さまのところは老夫婦で滅多に楽しいこと無いんでしょうね。モモ姫のような可愛いい娘にはお目にかかることもないでしょうから。
と、次に近所のK子から電話で「えー、もうニューヨークに帰っちゃったの? さよならしたかったのにー。」って。
さよならは2日前に充分ハグしてお別れしていたじゃあない。
モモ姫滞在中の2週間に3回も逢えて一緒に酒を飲めたのだから充分でしょう?
でもK子は、モモがいないとなるととても寂しく詰まらなくなったんだって。
それで、腕組み王女は母親だからもっとガッカリしているんじゃないかと思うらしい。
いえいえ、だれでも他人に期待してはダメ。自分の心のうちに楽しみの芽をいつも育てておかなければ。
その芽に常に水を上げ、自分自身で楽しみの芽を大きくするのよ。
モモ姫に愛情を注ぐのは人間的に暖かいけど、基本的には自分に愛情を注いでね。
たぶん腕組み王女はとても用心深く、そうやって生きていると思う。
腕組み王女は自分で言うのもなんだけど、すごく優しい人間だけど自分をがっくりさせないために用心深くはしているよ。
モモ姫はモモ姫でかの地で姿勢良くやせ我慢しながら生活を楽しんでいるだろうから。
なにも心配していないよ。 ウー、我慢、がまん。
ラベル:家族