たぶん5,6年は使っていなかった。
油絵を描かなかったから。
それで引き出しの中は、絵の具のチューブから油がにじみ出て蓋が開かなかったり、ちびたチューブが干からびて転がっていたり。
「ブルー」の引き出しには、 インディゴブルー、 シア二ンブルー、 ウルトラマリンブルー、 フレンチ・ウルトラマリン・ブルー、 ウルトラマリン・ブルー・ディープ、コバルトブルー、 コバルトブルー・ディープ、 フィサロ・ブルー、 ターコイズ・ブルー、 ブルーコンポーゼ、 セルリアンブルー、 コバルト・セルリアン・ブルー、 バチターブルー、 スペース・ブルー 、アントワープ・ブルー、ロイヤル・ブルー・・・・・と「青」だけでも数限りなく絵の具がある。
次の引き出しが「グリーン」で、グリーン色は格別色数が多いので2段に分かれている。
絵の具のブランドも、ニュートン(イギリス)、スーパーマツダ、TITAN(スペイン)、MUSSINE(ドイツ)、レンブラント(オランダ)、くさかべ、ホルベイン、ぶんぽうどう、Lefranc&Bourgeois(フランス)、ヴァン・ゴッホ(オランダ)、ラファエロなど・・・
どの国で買ったのか、バルセロナまでTITANの絵の具を買いに行ったこともあった。
弘法筆を選ばずというが、腕組み王女は絵の具を選んでいた。
やっぱり美しい色には手が出てしまう。そしてなぜか値段の高い絵の具を先に使ってしまうのだ。
NYのアメリカ人の絵友達は絵の具のことには頓着しない人が多かった。
「白」にも使い分けるいろんな白があるが、彼らは「白は白さ」という。
今アトリエの中は揮発性の匂いで充満していて、なるべく早く絵の具箱も整理
したいが、なかなか。
そして別の絵の具に大引き出しには買い置きしてある高価な絵の具がたくさん入っている。
何年か前から油絵の具で絵を描かなくなったのでしまわれたままだ。
版画やコラージュや段ボールを始めてしまったせいだ。
絵の具を眺めて匂いを嗅いで、何か心を動かされるといいのだが。
ラベル:絵の具