昨日はヒジキの煮物持って、様子うかがいに行った。
煮物のお味が面倒だ。
濃い味が好きで、中に入れた筍やニンジンやゴボウがちょっと固かったかも。
今日は五目煮豆を作って持って行った。醤油は濃口を使った。
実際は薄味なんだが見た目は味が濃そうに見えるから。
今日は柔らかく煮た豆だったが、さらに圧力鍋で柔らかくして、中に入れた干し椎茸とニンジン、昆布がとろけるようにした。
お年寄りは「柔らかいものがご馳走」と言うでしょう。
そして「もう楽しいこともないから死にたい。」というサダオさんに、絵を教えてあげるから、描いてみる?と持ちかける。
やだーっというので、じゃあ何かおきくさんの家事の手伝いしたら?と言っても、何にも興味がないという。
「今はたったの88歳だけど、90すぎたらもっとつまらなくなるよ。体もきつくなるよ 。」と言うと「ヤダヤダ。」
何もしない88歳の夫と腰の曲がった83歳の妻の二人暮らしは大変だ。
そうだ、五目煮豆を 92歳の絵描きのSさん(女性)のところにも持って行こう。
「Sさん、ピーナッツバタークッキーを焼いたけど、ピーナッツが固いけど食べられる?」
「五目煮豆はすごく柔らかく煮たけど。」
Sさん「バカ言わないで、私は固いものの方が好きなのよ。」
「んだねー。」
それからSさんとは彼女が子供時代の話(もちろん大昔の話で、テレビドラマの"おしんの世界”)から、美術界の話から、ヨーロッパの旅話まで、話題は多岐に広がり、絵の話はまだまだ欲があって盛り上がる。
「あんたみたいに本音でなんでも話せる友達はいないよ。」
「んだねー。」そして思い切って、「今度腕組城のアトリエに来てみる?」
腕組城の玄関には上りのきつい階段が2段あって、それが登れないから年寄りの友達やSさんは絶対に訪ねてこない。
でも「階段は私がおんぶってあげるから、絵を見に来てね。」とはじめて誘って見た
見た目ヨボヨボのおばあさんなんだけど、友達だ。
ラベル:友だち