2018年05月08日

ヘッセの詩: けれども

                          
                けれども           ヘッセ


      けれども 私は青春の刻々を

      残りなく味わった    私は嘆くべきだろうか

      私のいたわれた胸が、傷とにがさと

      悲しみとのみを抱いたことを?


      青春がもう一度もどって来て

      在りし日のうるわしい面影を備えていたら

      あの青春が違った終わり方をしたら、

      私は満足するだろうか



ヘッセの詩が書かれた紙切れが50年以上前の自分の詩集から出て来た。

どうも字体がM子の字だ。

その頃M子が留学から日本に帰って来た時に私はこんな詩を書いた



           ー 冬の午後にー


       帰ってきた友は

       午後の窓辺で

       知らない国の話をする

       サモワールで紅茶をいれながら

       私は心に光を見た

       北国の春の雪解けのそれを

       この人はかがやくばかりに美しく

       ここは静か


これは腕組み王女が21歳の時に絶世の美しいM子をうたった詩だ。

そしてたくさんの自作の詩を読み直すと、ありありと50年以上前の青春が蘇ってくる。

まるで昨日起こった出来事のように。
ラベル:
posted by アメリカハナミズキ at 19:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

寒いね

鼻がグズグズする。

新宿に出た。

傘を持って居る人が多かった。

しかし又週末は高温になるらしい。

気温の上下が激しい。

友達はサンフランシスコに帰った。

月の王子は今頃ボストンからNYに戻る頃。

明日あたりは王子と王女は兄妹の再開を果たす。

二人とも我ら親が思い描いた通りの人たちになったのだ。

寂しくもあり、納得もあり。
ラベル:天気
posted by アメリカハナミズキ at 15:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする