今月はちょっとそんな風に暮らして見た。
紐の切れた風船のようにフワフワと自由なような気楽なような良い気持ちだった。
で、ずーっと絵を描かなかったらどうなのだろう。
料理して食べて、少し体操して、友達と日大アメフトの暴力タックルの批判をして、それに比べて当事者のM選手の記者会見でかわいそうに思って同情して。
買い物して、アイロンかけして掃除して足に包帯巻いて1日を終える。
死ぬ時が来るまでそうやって生きるのだろうか?
絵を描かないで生きるとはどんな風だろうか?
友達の展覧会や話題の展覧会にも行かず、するとほとんどのアート関係の友達と会うこともなくなる。
心がいじけて会いたくなくなるだろうな。
でもいつか描かない、いや描けない日もやって来るだろう。
美術家連盟の年一度の総会や文化庁の在研会の総会の知らせが来る季節だ。
美術年鑑に来年の名前掲載の申し込みをする季節でもある。
実質的に発展的な作品が発表できなくても、私は絵を描いてますと言えるのだろうか?
制作していないと心が苦しく、イジイジして嫌な人間になるのがわかる。
誰にも会いたくない! 誰にも今の自分をさらけ出したくない!
それならすぐアトリエに入って一本の線を描きなさい。
ラベル:生活