500メートルもない河川敷で恒例の花火大会があった。
2万発の花火という触れ込みだが、間隔が空きすぎで見ていて飽きる。
そして1時間半ぐらいのものだ。
でも花火大会だから、K子も美味しいワインを持って駆けつけ、久しぶりで飲めや歌え?の晩餐会となった。
7時半の花火が始まる頃にはもう4人は“軽く”出来上がっており、料理をパック詰めして、おキクさんのところに持って出かけた。
以前は八百屋だった店先に縁台を出して、サダオサンとおキクさん夫婦が陣取りをしている。
最近はそこが一番よく見える場所なので、皆んなで一緒にワイワイ花火を見た。
昼間の暑さにうんざりしていたが、外には少し風があってウチワだけで十分たのしめた。
おキクさんも元気そうでよかった。
サダオサンは長く座っているとお尻が痛くなるようで、ドーナツ型の座布団をお尻の下に敷いたりしたが、居眠りもしないで1時間半花火を見れた。
その通りを花火帰りの人々がぞろぞろと終わる前から早帰りしている。
最後の3尺玉の大玉花火が終わりの合図だ。
これから電車に乗って帰る人は大変だと言いつつ、K子は2ブロックほどを小走りに自宅に戻って行った。