まだ節分の前なのに外気温は17度Cもあって、セーターでは暖か過ぎ。
ぼんやりアトリエの窓ガラスを見ていたらガラスの外にハエとその上に蚊が止まっている。
1980年代か1990年代の頃(いや、もっと以前かも)、地球は異常気象に見舞われながら温暖化に向かっているから、漁業や農業の生産高もだんだん減少していくと言われていた。
そしたら食料品が値上がりして、手に入りづらくなり人工的に作られた石油などを使った食品が店に並ぶようになると。
そのころは軽薄にも腕組王女は中流生活者だと思っていたから「そしたら少し値段が高くても、自然の良い食品を食べればいいんだわ。」と思っていた。
しかし三浦漁協のお手紙を読むとワカメが取れなくなったんだ、海水温が高いんだと思った。
原発事故の前は三陸のワカメを買っていた。
その後三浦半島のワカメに変わった。
日本の海に他にもワカメの取れるところはたくさんあるが、値段が高い。
いくらでも無尽にお金を出せれば、世界中の自然の本物の食品を買えるが、我が家ではスーパーの特売があるといえば、ついつい買いに走る。
これって下流階級じゃん。
美味しい蜂蜜が欲しいが、ミツバチがいなくなったので以前に比べたら倍以上に値上がりしたし、本物が手に入りづらい。
こうなって初めて蜂蜜の美味しさが懐かしく、かけがえのないものとわかる。
魚は体にいいから必ず食べるようにしているが、プラスチックゴミを食べている魚なんだよな。
こうして、海も陸上も空気も太陽も少しずつでも目に見えるように劣化している。
良質の食品を買えない貧しい人はどうやって生きていくの?
地球はどうなるの?
鍋に入れられたカエルのように、少しずつ下から火を焚かれているのを気がつかないんだろうな、人間は?
いやいや気がついているけどもう昔には戻れないんだ。