友達の夫ケネス(ドイツ系アメリカ人)からメールが来た。
それには・・・残念なお知らせです。
Kは癌との長い戦いの末に16日水曜日に亡くなりました。
彼女の頼みで最愛の友人たちには「死の知らせ」を伝えてほしいとの伝言です。
うそだー、つい2年前にアメリカから夫妻で遊びにきてくれたじゃあない?
いつものように元気で positive だったよね。
某大使館時代の彼女は大使の秘書だった。参事官の秘書の腕組み王女はいっぺんでKに魅了された!
だってまず英語がベラベラだったんだ。
一言で言うと賢い女とはこういう人を言うのだ。
明るく優しくて謙虚で目標が高くだから成功の人生を歩んだ。
もう55年前の出会いだね。
2001年のアメリカ留学の時はカリフォルニアのデービスの大きな邸宅に泊まらせてもらったね。
腕組み王女の和紙の抽象画が living room に飾ってあった。その時2度目のご主人となった人(ケネス、通称ケン)とも初めて会った。優しい人でよかったね。
そして50年前の腕組み王女の結婚式にも最初のパイロットのご主人と出席してくれたよね。
途中からそのご主人とカリフォルニアのサクラメントに引っ越して、世界を旅して飛行機を操縦して、山でキャンプ場を開いたりしていたんだね。
いつでもあなたは少しも威張らず一個の嫌味もなく、あっけらかんとしながら、腕組み王女の先を歩いてくれた。
トップクラスで大好きだったよ。もうアメリカに貴女がいないんだと思うと辛い。
ケネスは、さぞかし心落としだろうな。彼女のサポートほどすごいものはなかっただろう。
ケンは地質調査会社の社長をやっていたが、仕事が少なくなると心配するそうだ。すると彼女は
「全然心配はいらないわ。今は神様からもらった休暇だからゆっくり休めばいいのよ。」と。
するとすぐに彼女の言葉通り大きな仕事が入ったりするんだって。
もしアメリカ人の奥さんだったらその言葉は出るかしら? どんなにケンはそれで安心したことだろう。
でもケンはKと一緒に病と戦って、Kを無事に天国に見送って夫の役目を全うしたんだ。偉かった!
素晴らしい彼女もいなくなって、もうそんな年齢になってしまったんだ、私たちは。
ショックだった。
ラベル:友の死