2023年05月03日
心寂しい
10年ぐらい前に1,2回展覧会を見に来てくださった人から突然に電話があった。
なぜ名前を覚えていたかというと姉上様のお知り合いというご紹介があったので、心して忘れないようにしていたから。
展覧会や個展会場でお会いする人たちは大勢で、なるべくお話しした人は覚えておきたいと思っている。
そうそう、彼女は I. I. さんとおっしゃる。
姉上様の携帯がなかなか繋がらないので、腕組王女の方にお電話をくださったようで、「お隣ですから繋ぎましょうか?」と言っても「いいえ、お元気ならいいんですの。」と答える。
彼女はさる大会社オーナーの一族だとは伺っていた。たぶんお金持ちの奥様なのだろう。
I.I. さんは3年前にご主人を急に亡くされて、「それからすっかり寂しくなりましたの。主人は元気でただの検査入院だったのに「多臓器不全」ということで亡くなりました。医療ミスですねと病院側に言いました。裁判にしますよと。」
「まぁ、それでどうなりましたか?」
「結局・・・・」なんだか要領を得ない話になってきたが、「私の友人にもこの2,3年でご主人に急逝された方が何人かいますわ。」とお慰めするわけでもないが・・・モゴモゴ
「お元気をだされてくださいね。何とおかしな時代になったのでしょうね」と今の時代のせいにして電話を切ったが、その方もお寂しいのだ。
少しはお慰め出来ただろうか?