2023年10月04日
とっさの判断力
雨の朝、腕組み殿下を駅まで車でお送りした。
駅のロータリーはいつもいっぱいだが、ちょうどいい場所がぽっかり空いていて、ラッキーと停車した。
助手席から降りられた殿下のポケットからバラバラと小銭がこぼれ落ち、ドアを開けたまま拾われた。
運転席から急いで助手席の窓を開けようとして、一瞬「助手席の窓を開くボタンはどれ?」っと、手間取った。
後から後から車が入ってくるから「フラッシュ」をたいて、「ちょっと停車してます」合図をする。
全部ではないがある程度小銭を拾われた殿下が手を上げて駅に向かわれた。
次々駅に家族を送る車が入ってきて二重駐車のようになってしまうから、王女は今度は「フラッシュ」を止めて、「右に出ます」の右ウインカーを出しながら気をつけながらそろそろ動き出した。
空いた場所にはすかさず次の車が入る。
ほんの一瞬だったが、「フラッシュボタン」や「窓開けボタン」がスムースに出来なかったことにショックだ。
これが歳をとるということなんだ。
30代、40代の頃は運転していても「無敵感」があって、気持ちがいいほど自在にドライブできた。
危険なバイクが飛び込んできてもまるで自分の車には安全バリアが張られているように絶対事故は起こらないと確信感があった。
慣れた運転でも年齢で一瞬「?」ってことがある。恐ろしい。
よく高齢者の運転ミスのニュースを聞くと、「そんなことがあるか。」と思うが、あるんだね。
もっともっと注意深く運転しなきゃー。