2023年11月23日
入院10日目
今朝は目覚めると「良くなっている。」という実感があった。
昨夜8時ぐらいから寝て、今朝6時の体温、酸素濃度チェック、血圧に回ってきた看護師さんに起こされるまで寝ていた。
すると昨日と今日とでは体調が一新している気がした。「直った!」という気分だ。
試しに10日以上も休んでいたテレビ体操をやってみた。
形ばかりだけど10分間出来た。
廊下に出て歩く。
H型の廊下の突き当たりはそれぞれガラス張りになっていて、2から4人分の丸テーブルと座り心地の良い肘掛け椅子が置いてある。
このかわいらしい丸テーブルに水色のレザー張りの腰をぐるりと囲むような椅子が素敵だ。
解放的なガラスから眺める外の閑静な住宅地を、6時台の朝歩いている人が一人二人、自転車の人が通ったり。
その向こうは畑、そのまた向こうに駅近くの建物群が見え、そのもっと向こうに栃木か群馬の山々が見える。
道路に動く人が見えると不思議に希望が湧く。ヒトは健気(けなげ)だな。
特にここに書くこともないのだが、あらためて優しい心持ちで生きなければいけないと思った。
さて今は7時20分。あと40分で朝ごはん。今朝は7分粥から卒業だろうな?
2023年11月22日
紐付けから解放
手術後8日目。
最後の点滴が1本あって、朝看護師が腕に点滴液を繋げにきた。
30分後、液の流れが良くないのが理由だと思うが、看護師がドクターと相談して食事がちゃんと取れているからもう点滴は入らないと点滴を抜きに来てくれた。
\(^o^)/ ワーイ、自由の身になったゾー。
点滴の棒を引っ張って廊下を歩いたり、トイレに入ったり寝たり起きたりも自由にならなかったがもうこっちのもんだ。
まるで世界へ羽ばたけるパスポートを手にしたようなもんだ。
先週の苦痛が夢のように、もう外に飛び出したい!
外の世界はどんなにか変わっていることだろう。
みなさんご心配ありがとう、助かったのかもしれない。
2023年11月21日
ホッチキスを抜く。
ちょうど手術から1週間が過ぎた。
お腹の切り傷は30cmはある。切腹より切ったね。
そこをホッチキス40個ぐらいで止めてある。
今朝の回診で「状態が良いようだからそのホッチキスを半分抜いて間引きます。」と言われた。
「麻酔するのですか?」「いやー、しませんよ。」
痛そー。
すぐ別の医者がペンチを持って病室に入ってきてこの場で抜くという。
なんとか頑張って、この試練に耐えた。
終わると血が出ているにもかかわらず、「シャワーで洗っておいてください。」
「消毒なしですか?」「しません。泡石鹸で洗っておくのが傷のために一番良いのです。」
500mlの点滴も2袋に減った。
見た目より快調な仕上がりのようだ。
昼から5分粥のランチ。楽しみだ。