2024年01月16日
あの日のことは覚えてる
阪神淡路大震災から明日で29年が経つとテレビで言ってる。
ヘェー、もう30年近く経つのだ。
あの日は、同級生のF子の家に集まる日だった。
朝、化粧台のカウンターの上に古い小さな白黒のテレビが置いてあった。
化粧をしながらテレビをかけて、お出かけの準備をしていた。
NHKが朝方にあった関西の地震のためにヘリコプターを飛ばして上空から神戸?の街並みを写していた。
なんの解説もなくシーンとして街が写っている。
そのうち一筋、二筋と煙が上がり始めた。
地震による火事だ!
でも消防車も救急車も走っている様子がなく、画面は不思議なくらい静かだ。
えー、火事だよ。関東大震災の大火災の話は誰でも知っているから、あわてた。
地震が襲った町は大混乱だったのだろうが、ヘリの映像はそんな騒ぎと裏腹にただ空から小さく見える街並みをシーンと流しているのみだ。
こちらは関東地方だから地震の影響も少くなく、友達の家で朝方の神戸の地震の話になった。
F子が「子供の朝練で早朝に起きたら、今朝の朝焼けはすごかったー。」と言ったのが印象に残った。
今は元旦に起きた能登の大地震のニュースだが、人生に2度も大地震があったってことだ。
また次なる大震災に遭うかもしれない。
大正時代の東京生まれの母親から何度も関東大震災の話を聞かされて育った腕組王女だから、老いの繰言と聞き流して。