2024年09月02日
まるで「御一新」のようだ
明治19年生まれの祖母は侍だった父親が「御一新」(明治維新)で刀を捨てることができないで、神社の神主になったと話してくれた。
祖母はよく「御一新」という言葉を口にした。
何もかもガラリと世の中が変わった様を指しているようだ。
最近の世の中の変わり様を、まるで「御一新」のようだと姉上様がおっしゃる。
友達から娘さんがオーストラリアに留学中で、「スカイプ」のテレビ電話で話したいからやり方を教えてという。
Iphone 同士なら電話番号にFace-time 機能が付いているから、それをクリックしたらテレビ電話になるよ、スカイプと同じと伝えたけど、要領を得ない。
使ってみれば簡単なことなんだけど、外国でも山の上(マッターホルン)でも顔を見ながらお話できるよと言っても、「また今度教えてね。」と使う気がないね。
つい20年ぐらい前までは国際電話だったが、地球をぐるぐるとネットで繋がって外国の友達の住所さえわかれば、マップで家までわかっちゃう。
街並みも家の大きさも、恐ろしいほどに分かっちゃう。
生活レベルもなんとなく分かっちゃう。
これこそ「御一新」と言わずになんと言おう。
腕組王女はネットでよく本を注文するが、パソコンでアマゾンブックを開いた途端に「あなたが前に買った本、とかあなたの好きそうな本をご紹介、とか勝手に画面に出てくる。
個人の好み、趣味、よくネットで注文するものが全部網羅されていて、「わたくし」という人間の外側が、いやいや、大体の中身までほぼ分かってしまう時代。
「御一新」だね。