2024年10月26日
やっぱり田中一村はスゴイ
今日は土曜日だったので、六本木の国立新美術館に向かうが「行き」は池袋まで座れず、「帰り」は電車の遅延があって上野から乗っても座れたのは「大宮駅」だった。
六本木は友達二人が出品している「独立展」を見た。
1階は人間わざと思えないような息の詰まるような作品がずらりと並んでいる。
2階、3階に行くと何故かホッとする。
1時過ぎに六本木のミッドタウンのテラスのカフェで熊さんとランチをした。
ハムのキッシュ、トマトのスープ、サラダとフランスパンが二切れ付いて、そしてポットにたくさんのコーヒー。
室内にジャムがあるというので、アプリコットジャム、いちじくジャム、チョコレート、いちごジャムなどを熊さんがお皿にずらりと並べて運んできてくれた。
久しぶりの絵の話で楽しいランチになったから、上野に向かうのが遅くなってしまった。
3時過ぎに上野の東京都美術館で、後期の「田中一村展」を見た。
先月の前期の展覧会は金曜日の夕方だったので、(金曜日は夜8時まで開館)すいていてゆったり見られたが、今日は流石の土曜日で結構混んでいたね。
展示替えの作品は最後の方の4分の1ぐらいで、それらが有名な奄美の作品が多い。
だから王女は4分の3は2度目で、かなりじっくり見たのだ。
絶対に「田中一村」ってもっともっと評価が上がると思う。
葛飾北斎か伊藤若冲か はたまた ピカソももしかしたら超えている?
一番はまず多作だし、幼少期から天才的な力量だし子供の頃(6歳、7歳、もっと小さい頃?)から、もう作品が売れていたんだよ。
日本中から多数の作品が見つかっている。
墨の「梅図」の大作の掛け軸なんか18歳の時の作品で、もうすでに繊細さとダイナミックさが一つの作品に溢れている。
襖絵や天井絵がそばにあったらきっと眠る時に幸せな気分になるだろう。
田中一村は絵だけを描いて死んでいったんだね。
いやいや、茶托やお盆や根付の木彫り、皿などの焼き物、扇面図、屏風、掛け軸、襖絵、うちわ図、デッサン等々これだけの作品をよく集めたもんだ。
鹿児島県奄美の田中一村記念美術館が精力的に作品の収集、保存に努めているのだろうな。
江戸時代の「浮世絵」のように外国に散逸して欲しくない。
そのうち必ず世界一の画家と認められるに違いない。
久しぶりに見応えがあって、立ちっぱなしの1日だったが感動の展覧会だった。
熊さんと帰りは夜になってしまったがお茶でも飲まずにはいられなかった。