コンクール用って感じがして、彼はもっと実力があるだろうに、本当のところを出してもらいたかったな。
京都のYさんが入選していた。彼の絵はどこで見てもすぐ分かる。体調を崩されていたが、今回の作品を見ると もうお元気になられたんだと嬉しい。力が入っていてよかった。
日本橋三越でT先生の個展を見る。お客で会場がいっぱいだった。80代の先生はさらに新たな冒険に自由自在に船を漕ぎだしている。
小さなサイズの作品にも「売る気配」があまりなく、従って嫌らしくない。
三越で何十年も個展をやるってことはそれなりに売れていなくては出来ないことだがそのいやらしさがないってのは、やっぱり突き抜けてしまっているのだろう。
80代の日本画作家で力が抜けてないってことは、勉強になる。そういう先生とお友達で自分まで偉くなったような気分。
銀座で現代アート作家のMさんと待ち合わせてランチ。
来月からインド領チベットの3000メートルの高山の村でアート・イン・レジデンスで作品をつくるのだって。
自分でその場所を探して、交渉して、現地滞在で現地の材料を調達して、作品を作る。
現地の人を雇って、レンガを焼くのだそうだ。現地にお金を落とすのも村人のためになる。
ご苦労なことだ。
そのレンガを使ってどんな作品を作るのだろう、見てみたい。
高地は慣れるまで酸素が薄くて苦しいから、携帯用の酸素マスクや水に入れると酸素濃度が増える錠剤など教えてあげた。
ペルーのクスコで使ったのだ。
やっぱり日干しレンガ? そうなの、最終的には日干しレンガかなと思っていたと彼女。
私ら年だからもうそろそろいい加減にしないとね。
でも気が済むまでヤルッキャない!
気を付けていってらっしゃい。
おしゃべりのあと、汐留のパナソニックギャラリーで、中田英寿の企画の日本工芸から新たなアートを作る展覧会を見た。
お客が大勢入っていて、伝統工芸をなんとか現代のアートとして掘り起こそうとする中田の意気込みが嬉しい。
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