1日雨だったから小豆を煮て、煮詰めて餡子にした。
完全なあんこは時間がかかるから、いい加減のところで火を止めた。
そうだお餅を焼いて「ぜんざい」を食べよう。
食べていたら『よーこさん』を思い出した。
高校の同級生で新聞部の部員だった。
男子校だったので、男の卒業した先輩がよく部室に差し入れに訪れ難しい社会の話をしてくれた。
学校新聞の校正の日は午後から印刷所に行ってゲラ刷を見て校正なることを先輩に教わりながら夜遅くまでやった。
何か新聞部ってところはいっぱしな大人の話ができるような、一般社会の窓のようなところだった。
学校全体でも女子は少数でひとクラス8名ぐらいだった。
同じクラスになったこともないヨーコさんと新聞部で出会って友達になった。
息が合うというか馬が合うというか、話が面白くて毎日部活の帰りはさらに制服のまま川崎駅の裏口のもう名前も忘れてしまったが喫茶店でおしゃべりした。
少しお金がある時は川崎の銀柳街どおりの「仙台屋」で餅の入った甘ーいぜんざいを食べた。
思い出した。ヨーコさんとお稲荷さんと海苔巻きも食べた。ラーメンも食べた。仙台屋のあんみつは特に大好物だった。
毎日別れるのが惜しいくらいに食べ、おしゃべりし、笑った。いくら食べてもお腹に入った。
あの黄金の日々があったから色々なことが乗り越えられるのだ。
ヨーコさん、今元気ですか?
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良い時間をヨーコさんと過ごしたんだ。
宝物だね!
不良? していたね確か学校は喫茶店はダメだったような
唯一ラーメン屋はOKみたいな
新聞部は大人の雰囲気満載だったね ガキとは思っていなかったけれど 考えてみればガキだったなぁーと思うよ
しかしなんであんなに楽しかったんだろう 何もかもが光の中にあったような そしてそれは永遠に続くみたいな
心配も何もなく 時の流れに知らずながされていたような
何にも知らなかったのにわかっていたみたいな 可愛い時代だ