土手で友達のみつおちゃんに会った。
「仕事引退したんだね?自由を満喫しているの?」
今は『博打』をやっているんだって。
時代劇みたい、バクチ打ちなんだ。
金がかかるから小銭でやっているって。
タバコも吸っているよ。競艇?だか競輪だかは今日は休みなんだって。
彼は75歳? なんだか気が合う。
「絵やってるかい?」って。銀座まで個展を見に来てくれたっけね。
美人の奥さんがいるんだよ。
気分は同級生みたい。
土手を歩いているといろんな人とおしゃべりする。
もう店を閉めたが、寿司屋の奥さん。大王様が亡くなったのを知って残念がって一番でお焼香に来てくれた。
百万ドルさん。時々自家製の野菜を門の把手に引っ掛けておいてくれる。
ジムで知り合った手下をたくさん引き連れた女親分のようなSさん、怖かったが知らずに近所だった。庭で栽培している野菜を下さる。
珍しいイタリア野菜の農園をやっているインテリ好きのSさんは、王女が珍しい野菜を喜ぶので、栽培した売ってないような野菜を持ってきてくれる。
彼は商売で野菜作りをして東京のレストランに卸している。
彼の口癖は「こう言う野菜はインテリじゃあないと喜ばない。」と言うのが持論だ。そうとばかりは言えないけれど、王女のことは珍しい野菜を喜ぶからインテリだと思っているのか?
だから野菜を持ってきてくれた時にはお金を払うことにしている。
ただ珍しい野菜に興味があって、食べてみたいだけなんだけど。確かに新鮮で美味しい。
不思議に「好きだな?」って思える人は向こうも悪い気はしないと思ってくれるみたいで友達になる。
この地に越してきたよそものだが25年たつと昔からの友達のような人がたくさんできた。
基本、心がほっこりする人ばかりだ。
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お野菜を作っている人たちとも知り合いになるというのは
本当にいいよね 野菜を下さりこちらもお返しをするのだけれど 知り合いの人が作ったというだけで数倍おいしいものね 良いよね
しかしあれから25年もたったのか 驚くね
家の周りは若い人がいっぱい越してきたけれど、
殆ど挨拶もしたことが無いような?
一寸寂しいね~
亡くなったり、施設に入ったり入院していたり。
若い時から年上や高齢者の友達が多かったから、どんどん皆んないなくなる。