昨夜は常より遅かったがベッドに入った9時半ごろ、ピンポ〜ンが鳴った。
すわ、何事ぞ?
腕組み殿下がベッドから出たので、急ぎガウンを着せて玄関から出ていただいた。
王女は階段の途中の小窓からちょうど門灯が点いているのでばっちり見渡せる。
屋内の階段の途中に陣取ってことのしだいを記憶にとどめようとじーっと観察する。
門はすでに鍵が掛けられているから中には入れないよ。
門の外に半分白髪の背の低そうな男、その男は黒縁の眼鏡をかけている。
顔はありきたりで眉がしっかりしているね。でも悪者に見えない。
王女は事件があったらモンタージュでお得意の似顔絵を描こうと、目を離さずに観察した。
殿下が玄関から門に近づく。
門の外からその男が大きなしかし軽そうな包みを渡した。
なーんだ、Amazonの配達じゃん。
この辺は老人が多いから、8時過ぎはみんな戸を閉めて寝ちゃうから、遅くの配達はダメだよ。
荷物はモモ姫が注文したバレンタイン用のお菓子やチョコだった。
犯人の似顔絵を描こうと思って心の準備していたのに。
後から思ったが、スマホのカメラで写真を撮れは良いのだね。下手な絵より写真だ。
どうしても発想が昔風になんだなー。
配達人さん、遅くまでご苦労さん、疑ってごめんなさい。
【関連する記事】
怪しげな人が来たんだね 置きハイじゃないんだね
この辺りはアマゾンは常に置きハイ バレンタインのチョコはおいしかったかな
怪しいひとじゃなくて良かった!
モンタージュの仕事無くて残念。
今日の検査は無事に終わったの?